学校の先生が行うテストの採点というのは、かなり時間のかかるものです。生徒の人数などによってかかる時間はかなり違いますが、1回の定期テストの採点で10時間以上かかるなんていうケースも珍しくありません。教師は日々の授業も行わなければいけませんし、他にも部活指導など雑務が大量にあり、丸付け業務は隙間時間にコツコツやるという人も多いです。中には所定時間内に終わらせることができないで、残業のような形で採点業務をしている先生もいるほどです。

意外に時間がとられて厄介な採点業務ですが、自動採点システムを使えば、大幅に時間を圧縮することが可能です。自動採点システムを導入したことで、採点業務にかかる時間が半分くらいになったというケースもあります。自動採点システムは、答案用紙をスキャンしてデジタル化し、そのデジタルデータをパソコンに取り込んで丸付けをしていきます。コンピューターの強力なサポートを得ながら採点するので、従来よりもずっと効率的に丸付けが可能です。

採点業務で地味に厄介なのが得点の集計ではないでしょうか。単純な足し算ではありますが、なにぶん処理しなければならない数が多いので、やっているとウンザリしてくるものです。しかし自動採点システムなら、集計はコンピューターが一瞬でやってくれるので助かります。計算ミスもまず起きません。

さらに自動採点システムには、テスト結果の分析ツールを搭載しているものもあり、正答率などを自動で計算してくれたりします。これは授業の改善などに役立てることができるでしょう。